【アトム会のあゆみ 第4回】グループ企業形成

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「お好みの色即製サービス」の調色サービスカー
(昭和41年)

現存する
調色サービスのテーブル

調色サービスの
「カラーオーダーシステム」
小売店向け

(昭和41年)

西武百貨店での調色サービス
(昭和41年)

アトム家庭塗料協議会の発展を受け、より戦略的なグループ企業の形成に本格的に取り組み始めました。
これにより、特約店との関係はさらに強固なものとなり、連携のとれた協力体制が確立されていきました。

グループ企業第 1 号となったのが『アトム塗料サービス株式会社』です。設立のきっかけは、昭和 38 年(1963 年)頃、当社の主要特約店であった北関東の高野塗料に当社が資本参加したことに始まります。
後に、代表であった高野ふく氏が逝去された際、当社が経営を全面的に引き継ぎ、社名をアトム塗料サービス株式会社へと改称いたしました。

社長に就任された宮本良三氏は、前橋の本社を拠点に、埼玉・栃木・横浜・多摩の各営業所を展開し、金物店を中心にアトムハウスペイントの拡販に尽力されました。
アトム塗料サービスは、アトム家庭塗料協議会よりアトム会に参加、宮本氏ご自身も役員として長年にわたり熱心に活動されました。
誠実で実直な人柄と、常に仕事を第一に考える姿勢により、周囲からの信頼も厚く、大里副会長とともに大井会長を力強く支えてこられました。
その後、平成 24 年(2012 年)、これまでのご功績が認められ、宮本氏はアトム会の第 2 代会長に就任されました。

第 2 号のグループ企業となったのが『アトム商事株式会社』です。同社の前身は、当社の主要特約店であった千葉タール組合であり、昭和 45年(1970 年)11 月、やむを得ない事情により、当社が同組合の債権および債務を引き受ける形で、アトム商事株式会社として再発足いたしました。

アトム化学塗料株式会社(現アトミクス株式会社)の元常務・中山博司氏が社長にご就任され、千葉県を中心にアトムハウスペイントの普及に多大なるご貢献をいただきました。
中山氏はアトム家庭塗料協議会において最後の議長を務められたほか、後のアトム会においては相談役としてご参画いただき、ご経験と見識を活かした数々のご助言により、大井会長体制を長きにわたり支援してくださいました。

また、流通ルートが金物店や薬局から百貨店へと拡大され、「アトム家庭塗料は有名百貨店で取り扱っています」という宣伝が効果を発揮し、売上が伸びていきました。
この結果を受け、さらに多くの百貨店で取り扱いを増やすために、百貨店納入の問屋から人材をスカウトし、昭和44 年(1969 年)10 月に百貨店専門の『アトムデパートサービス株式会社』が設立されました。

設立後、同社は各百貨店の売場で対面販売を行うため、派遣社員を配置しました。
また、現在においてアトム家庭塗料の大きな特色である「調色システム」を日本で初めて導入し、顧客の目の前で望み通りの色に調色するサービスを提供しました。
この取り組みが人気を博し、東京を中心とした有名百貨店 15 店くらいにアトム家庭塗料が取り扱われ、売上は飛躍的に伸びました。

ところが、昭和 40 年代半ば頃からスーパーマーケットが全国展開されるようになり、それに伴い家庭塗料の顧客層も百貨店からスーパーマーケットへと移行していきました。
この変化に対応し、市場のニーズと流通の強化・拡大を図るため、昭和 48 年(1973 年)3 月にスーパーマーケットを主体に流通管理を行う『アトム SS サービス株式会社』(SS はスーパーサービスの略)を設立しました。
その後、流通がスーパーマーケットからホームセンターへと移行したため、内部改革を行うとともに、社名を『アトム東京販売株式会社』に変更しました。