【アトム会のあゆみ 第3回】アトム家庭塗料協議会

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写真左/当社 専務取締役 西川正洋
写真右/アトム家庭塗料協議会 初代議長 大井明朗氏(株式会社 オオイ)

昭和 30 年代後半になると、時代の背景は大きく変化し、「作れば売れる時代から売るために競争する時代」へと移行しました。
この頃、家庭塗料の状況として、全国的なサービス網の拡充をはじめとするさまざまな施策が講じられたものの、特約店の拡大に伴い、大手メーカーとのシェア争いが激化し、
利益確保が難しくなるという問題が浮上していました。
さらには、特約店数が急増しすぎたため、管理が行き届かなくなり、
コントロールの難しさが顕著となっていたことから、この状況を打開するために、特約店組織は一旦解散せざるを得なくなりました。


その後、新たな特約店組織の設立に向けて準備が進められ、昭和 46 年(1971 年)に『アトム家庭塗料協議会』が発足しました。
この協議会では、旧特約店組織にはなかった規約が制定され、初期の特約店組織から引き続き参加していた 11 社に加え、新たに以下の 8 社がメンバーとして加わりました

  • ・大里(東京都、千葉)
  • ・コシミ商会(長野)
  • ・毛利通商(東京)
  • ・瀬野ハウス用材(神奈川)
  • ・東京造形(東京、神奈川)
  • ・アトムデパートサービス
  • ・アトム SS サービス(※アトム東京販売)
  • ・ヤマモト(埼玉)


協議会の議長は持ち回り制とし、初代議長には株式会社オオイの大井明朗氏が就任しました。

大井氏は昭和 36 年(1961 年)3 月に明治大学を卒業後、同年に塗料商社大手の近江屋興業(現オーウエル株式会社)に入社し、昭和 39 年(1964 年)には尾道営業所に転勤しました。
その後、近江屋興業本社の経理を経て、昭和 42 年(1967 年)5 月に株式会社オオイの代表取締役に弱冠 28歳で就任しました。
同社は、東京都向島に本社を構え、千葉県の白井営業所、宮城県の仙台営業所を拠点に、主に関東地方および東北地方で営業展開を進めていきました。

弊社との関わりは昭和 42 年(1967 年)から取引がスタートし、その後、昭和 46 年(1971 年)にアトム家庭塗料協議会の初代議長の就任から始まりました。
昭和 52 年(1977 年)には後述のアトム青波会、昭和 61 年(1986 年)にはアトム会の会長も務められました。
平成 23 年(2011 年)のご退任まで約 40 年間にわたり、特約店組織の発展における多大な貢献と支援を賜りました。
また、弊社の親会社であるアトミクス株式会社の取引先持ち株会理事長としても長きにわたりご尽力いただきました。

また、当時副会長を務めておられた株式会社大里の創業者・大里栄司氏は、東京都千代田区神田にて同社を立ち上げ、鋲螺(びょうら)商社として都内および千葉県で着実に販路を拡大されていきました。
弊社とのご縁は、昭和 50 年(1975 年)に同協議会へご参加いただいたことに始まります。
誠実で温厚なお人柄により、多くの方々から厚い信頼を寄せられ、長年にわたり大井会長を力強く支えてくださいました。
そのご功績は、現在のアトム家庭塗料の発展にも深く繋がっています。
さらに、株式会社大里の現会長・大里秀明氏のご尽力により、「ドイト」や「ビッグサム」といったホームセンターにおいて、アトム製品は主力メーカーとしての地位を確立するに至りました。

主力商品

ライフステイン
1963 年(昭和 38 年発売)